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コンサルタントの思考法を地域活性化プラン策定を例に紹介します。現状と現状の構成要素、過去から現在・現在から未来の到達目標までの仮説思考に伴う構成要素や論理的根拠、さらに新たな発見要素も踏まえ、コンサルタントはどのように情報を組み立てているのでしょうか。1つの図を参考に考えてみましょう。

全体を構成する情報を整理する思考モデル図

事業計画策定から見る「論理的思考法」

図解について理解をするために、ここでは地方の中山間地域がコンサルタント会社に依頼して策定する「地域活性化プラン」を例に考えてみます。論理的思考法とは、現状の社会インフラや観光関連施設の実態などの「現状」と過去の歴史を「時系列」で加え、「可能性」の高い具体策を組み立てる準備作業とします。
ここでは、交流人口を増やすための実施計画の立案とパンフレットやホームページで情報を発信することを前提に、論点整理の方法を簡単に紹介します。
ロジカルシンキングで重要キーワードとされる「MECE(ミーシー)」を意識して理解することが重要です。

3 つのステップで仮説思考してみる

交流人口といっても、生活に伴う「地域住民の行動」、Iターンなどによる「移住人口」、純粋に観光客を呼び込む「観光客」など複数の要素が考えられます。「新たなワーキングスタイルの提案」もあります。しかし「祭り」や「朝市」などイベントは周辺や田舎暮らしに関心を持つ人たちが公共交通機関や自動車で地域に足を運ぶという意味では、「観光客の誘致」と重なる部分も大きいと言えます。
これらの関連項目をまず整理して考えることが重要です。
通常「3」や「5」という奇数で項目を整理します。これはバランス上の問題もあるのですが、偶数(たとえば「4」)にすると、2×2に分断されやすくなる可能性が出てくることも考えられるためです。項目を「グルメ」「朝市」「花火大会」「景観」とすると、前2つの「食べる」と後ろ2つの「レジャー」というように意識しなくても「楽しみ」の嗜好が分かれてしまいがちです。
それでは「観光客による交流人口を増やす方法を考えましょう」「項目を挙げて現状評価と対応策を考えてください」というのでは、範囲が広く漠然としすぎて何から手を付けてよいか分かりません。
そこで、最初に「全体像をイメージする」ために「3つの思考ステップ」で大まかな流れを描いてみましょう。3つを完全に行う必要はありませんが、「第一のステップ」は簡単なので実際に頭のなかでイメージしてみます。次に、大まかな設計、そして実際に情報を発信する項目と重ねてMECEにつながる思考例を紹介します。

ステップ1~「客観的な視点」から新聞記事のスタイルで流れを捉える

観光客を地元に呼び込む方法として、仮説による結果(目標)を具体的に描きます。
「5年で観光客数を増やした」よりも、「20%アップ」という感じです。
すると、「なぜ?増えたのか」という根拠が必要となります。この根拠として、「施策が功を奏した」ということでは、「どういう施策か」が見えてきません。実際に、どんな施策や施設、イベントが観光客誘致につながっているのかを明らかにする必要があります。
実際には、経済効果も必要ですが、まず「地域に訪れた交流人口」から具体的にしていきます。
「朝市」の利用者数、あるいは「道の駅」の来店者数など、具体的な数字がある程度把握可能なデータは蓄積されていきます。あるいは、テレビ番組の影響で「ロケ地」として注目を集める可能性もありますし、パワースポットとして活用できる地域資源もあります。「景観、歴史、イベント、体験、グルメ」など、これだけで5つの項目が浮かび上がります。

では、具体的に新聞記事を例に紹介しましょう。最初に成功モデルをイメージします。
・リード文
A町を訪れる観光客の数が増加している。高台から見渡す夕日スポットがWebサイトの口コミで若い女性の人気を集め、5年前には1日に数人しか訪れなかった夕日スポットには休日を中心に100人近くが訪れるなど、広大な牧場を背に沈む山村の牧歌的な夕暮れを楽しんでいる。
・本文
A町は交流人口を増やすため、観光プランを策定して5年前に町が単独で牧場近くに駐車場整備を行い案内版を設置した。維持は地元自治会などが協力し、清掃など景観維持に努めている。町につながる道路や道の駅などインフラ整備も進み、Webサイトなどを通じて「魅力」を発信。地元で採れる新鮮な野菜や山菜を求める家族連れとともに、若い女性もリフレッシュ効果を求めてグループで訪れるようになった。
「眼下に広がる牧草地を背景に、大きく真っ赤な太陽がはるかかなたの山の向こうに沈む景観は圧巻です。牧場施設で少し時間を過ごし、お店でお土産を購入して夕日を見て帰ります」と、〇〇県から訪れた20代の女性グループは話している。
・まとめ部分
「疲れを癒せる場所ができた。今後は、パワースポットの開発も行い、さらに交流人口を増やしたい」と、町観光振興課の〇〇課長は話している。町は第2次実施計画に基づいて歴史と特産品の掘り起しを行うことにしており、5年後の来町者を現在の10万人から20万人に伸ばす施策を実施する。

1つのサンプルですが、具体例(現状)から施策や証言など根拠を加えることで、将来イメージが浮かび上がってくるはずです。新聞記事は結果に対して裏付けを行いますが、仮説思考でも活用できます。
広範囲のプラン(販促企画も同じ)を作るときには、前述した「景観、歴史、イベント、体験、グルメ」とともに、さらにインフラ整備の進捗状況や地政学的な位置づけ、歴史遺産、偉人の輩出など様々な要素が混在します。歴史も、中世と近世という2つの大きな変化の舞台となった市町村のように2つを混在させると焦点が絞れなくなることもあります。
共通の結果(成果)は「観光客増加」です。この結果につながるストーリーを、まず頭のなかでイメージしながらさまざまな例を仮説してみれば、共通項目が少しずつ明確になってきます。その上で重要度や優先順位を決めながら、全体プランを具体化していきます。

ステップ2~行動主体と社会性に隠れたニーズがある

ステップ1で紹介した仮説思考の方法は、主体が「自分」です。新聞記事でいえば、「記者の直感」か、もしくは行政のニュースリリース(報道資料)を見て行政PRに一役買うといった低レベルの記事の典型ということもできます。
つまり、販促で言えば企画者の論理とシナリオ色が強いと言えます。自分の描いたシナリオ通りに物事が運べば問題ありませんが、多くはそううまくいきません。そこで、お客様の考え方や社会性との関連を無視することができなくなります。
物事の問題点や課題を発見して方向性を見い出すためには、「提供者側のシナリオ」とともに「利用者の志向」「社会背景やトレンド」といった3つの視点が求められます。これら3つの動きから、「1つのキーワード」を見つけ出すことが重要です。厳密に言えば、このキーワードも1個人によって浮かび上がらせる作業なので「論理的に導き出された直感』には違いありませんが、これが「発想」というものです。
「発想」は、1つのヒントです。この発想をもとに、実現可能なプログラムを組み立てプロジェクトとして計画、進行する役割がプロデューサーということになります。
しかし、前提は「思いつきの発想ではない」という点です。様々な要素を組み込み、個人の考えのシナリオを描き、さらに利用したり購入するお客様の考え方や傾向、さらに社会性を裏付ける事実を論理的に組み立てた計画が「企画」です。そして、プランを実行することによってPDCAも可能となります。
結果がすべて100%なんて、よほど経験を積んだコンサルタントでないかぎり不可能です。中には思うようにいかないこともありますが、その「負け」をどう分析して次に活かすかも才能の1つということも覚えておきましょう。
情報の「発信者」「受け手」「社会性」の心理や生活様式を、論理的に加味していく必要があります。これは、「景観、歴史、イベント、体験、グルメ」などといった膨大な数の要素がさらに思考を複雑にさせてしまいます。
こういった複雑な要素を、どのように組み立てればより単純化しながら効果的なシナリオとプランが生まれるのでしょうか。観光客を呼び込むコンサルタントのプラン策定を例に、イメージしてみましょう。

図解思考で複雑な要素を単純化する方法

交流人

現状評価と論理的根拠を明確にする

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